南プスくらし

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夏だ!川あそび!渓流釣り!穴場へGO!!!「戸川渓谷で釣りをする、ぼくたちの夏休み」

夏だ!川あそび!渓流釣り!穴場へGO!!!「戸川渓谷で釣りをする、ぼくたちの夏休み」

 例年、40度超えの日が続いたりと「夏の暑さが厳しい」ことでも有名な山梨。今年(2020年)の夏はコロナ禍の真っ最中で、オリンピックは開催延期となり、7月中は日本各地が豪雨や大雨に見舞われました。8月に入ってからは快晴の夏らしい日が増えたものの、なんだかんだで「人混みを避け、なるべく人との接触を避ける」という生活スタイルの変化や自粛といった『外でワイワイはっちゃけられない夏』を寂しく感じている方も多かったようです。 近頃では、密にならずリフレッシュできる場所として公園や自然(湖、山、川、海など)を選ぶ人が激増し、休みの日に公園へ行くと(むしろ密なのでは…)と思うほど、お子さま連れのファミリーが多く遊びにきている状況です。山梨ではゆるキャン△効果もあり、富士五湖方面へキャンプを楽しみに来る人も多いようですが、今回は「近場」で「子どもがはしゃげて」「釣りもできる」スポットへお出かけしてきましたので、大坂夫婦の大好きな『自然の中へ出かける、渓流釣り(ガチ)』をメインにご紹介させていただきます!後半は、ほぼ写真です!

スポット情報


所 在 地 山梨県南巨摩郡富士川町平林
※目印は「赤石温泉」(ナビの設定▶︎富士川町平林3243)です。
駐 車 場 あり無料(未舗装の空き地)

< 注 意 >


妙蓮の滝は滝壺のまわりに柵などがないので、特に小さいお子さまと遊びに行く際には足を滑らせぬように十分ご注意ください。赤石温泉は3月下旬〜11月下旬のみ営業、平日は利用できないこともあるので、川遊びの後に宿泊や日帰り入浴をしたい方は、必ず事前にご確認ください。
※記載情報は2020年8月現在のものです。最新情報及び営業ついては、施設へ直接お問い合わせ下さい。

岩の近くに隠れているのが「岩の魚と書いて、イワナ」

 8月某日AM10:00。大坂一家+親戚の子どもたちを乗せた車が向かった先は、当社から約20分ほどの場所にある『 戸川渓谷 』です。谷の深いV字型の渓谷で、上流から下流まで合わせると、大小48の滝を見ることができます。富士川町(旧増穂町)から山の中へと車を走らせていくのですが、道中はすべて舗装された林道なので、大きい車とのすれ違い以外は景色を楽しみながらクネクネと楽しくドライブできます。釣りポイントとしても川あそびの穴場としてもお気に入りの目的地ですが、目印は『赤石温泉』です。温泉宿が見えた先を少し下ると赤い橋があり、その橋を渡った右手側に『妙蓮の滝』と書かれた看板のついている砂利の駐車場があります。

ここから各自で荷物を持って、写真右手の道から川へと下りていく。
戸川渓谷景観保存地区と書かれた看板が立っている。大龍神の伝説もあるらしい。
橋の上から滝の方を撮ると、まるで龍の巣のようにぽっかりと穴が開いて見えた。

 妙蓮の滝は、落差20mと戸川渓谷の中でもっとも勢いのある滝です。今回は子どもたちと一緒に釣り&川あそびに来たので、上の方にある滝までは見に行きませんでしたが、大坂さん(夫)が大人だけの釣り仲間で来る時には、ひょいひょいっと山道を登って渓谷の上流まで行くこともあるのだそうです。また、赤石温泉側から妙蓮の滝までは、温泉のご主人が作られた遊歩道が整備されていて(山道のような箇所もある道を15分ほど歩くので、足元が滑りにくい運動靴をオススメします)、この日も近県から遊びに来たという方が1組、早朝から滝を楽しみにいらしていました。

岐阜から来た観光客に会う。「朝イチで撮れた」と朝日と滝の神秘的な写メを見せてくれた。

 それぞれ荷物を分担して川へ運んだら、まずは陣地を作ります。この日の予定は、子どもたちは午前から遊んでランチに奥さんのお手製弁当を食べ、午後も満足するまで遊び尽くす。そして、パパはガチの釣り(ルアーを使った渓流釣り)を楽しみながら夕飯のおかずになる魚をゲットし、ママは末っ子と川の浅いところで水遊びしながら、パパの釣ってきた魚の下処理をする、です。

駐車場から川までは、斜面にも石がごろごろしているので要注意。
着替えなどの他にも、レジャーシートとクーラーボックスは必需品のようだ。

 陣地作りでは、子どもたちも慣れた様子で自分の準備をし、水に入るモードになっていきます。この日の戸川渓谷はムワッとするような湿度の高さを感じるものの、標高が約800mということもあり、風はひんやりとしていました。きっと、滝が近いのでミストを含んで涼しい風になっていたのだと思うのですが、滝も轟音ほど大きな音ではなく、周囲全体がザーザーよりも柔らかい「水の流れ落ちる音」で包まれていました。

 子どもたちの元気な声から自然の音や色へと意識を集中させて深呼吸してみると、束の間の癒しを全身で浴びることができます。野鳥(シジュウカラ)のツーツーピーという鳴き声が木々の中から反響してきたり、滝の音だけでなく、石にぶつかって沈む水のドプンという音、水が川となって下るザバザバという音、木々が揺れる音…。自分の五感を研ぎ澄まして、一つずつの気付きに意識を集中していくと「じぶんが自然の一部になったような気持ち」を思い出す、ちょっと懐かしい瞬間が味わえる空間です。

足元気をつけなよ、とお互いに気を配れるお年頃になってきた。

 着替えや準備が終わったら、さっそく子どもたちは水の中へジャボジャボ。川の水は想像以上に冷たくて、でもそんなことはお構いなしで川の真ん中を突き進む子どもたちの姿に驚きます。

滝の近くから撮った1枚。大自然の中にいることを実感した瞬間。写真左手に赤石温泉がある。
ちょっとよそ見している間に、川に入ってものの数分で1匹目をゲットしていた大坂さん。

 橋の上から滝や川全体の写真を撮っておこうと思っていたのですが、そんな事をしている内に1匹目をゲットしていた大坂さん。この川で釣れるのは「イワナ(岩魚)」だそうです。魚に詳しくないので南プスで釣れる魚について教えて欲しいとお願いすると、ちょっと前のめりになりながら丁寧に答えてくれました。

度入りのサングラスで、釣りの時にはこのサングラス(メガネ)が必須とのこと。

「イワナは岩の影や下に潜んでいるんですが、標高が高いところにいる魚なのでこの辺で釣れるのは全てイワナです。南プスの渓流ならヤマメ(山女魚)も釣れるんですが、これは川の “ 流れ ” の中にいる魚で、ある所を境にヤマメがいなくなるんですが…下流に行くと、イワナではなくヤマメが釣れます。なので、狙いたい魚によって場所や狙うポイントを自分で探さないといけないんですよね。しかも、誰かから釣れるよ〜と聞いた場所だと、その人が釣ってしまえばもう魚はいなくなってしまうので、ポイント探しは人から聞くより自分で現地を歩くのが釣れるコツです!」

 なるほど、バイタリティを感じます。

「川釣りは “ えさ釣り ” もいいんですが、僕はルアーの方が釣れるので好きです。ルアーの方が魚や川に合わせて作戦を練らないといけないんですが、その作戦がうまくハマって釣れた時は、本当に、めっちゃ楽しいんですよ!」

 少年の顔が見え隠れする大坂さんに、一点の曇りなし。

今回使用していたのはフローティング・ミノー(沈むタイプのルアー)

 大坂さん(夫)は静岡県の出身なのですが、子供の頃から川釣りに夢中で1日に30〜40匹も釣っているような少年でした。「家の近くにマスの養鱒場があったからだと思いますよ。」と笑っていましたが、それでも1日でそんなに釣れるというのは才能なのでは…? と思いつつ、山梨の渓流では最高で何匹釣れたのかと伺うと「うーん、今年で一番多かったのは16匹ですかね…。釣ってた時間ですか? 午前中に2時間〜3時間ほど釣りに行った時だったと思います。釣りはできる期間が決まっているので、期間中は仕事のある平日でも朝4時頃からよく釣りに行くんですが、今年はどうも、魚自体がそもそも減ってきたのかな〜という感じです。やっぱり放流が減ってるんですかね。」とサラッと言っていました。仕事があっても朝4時から釣り竿を持って川へ行くという大坂さんのバイタリティの高さに驚きというか、動揺を隠せません。

16匹釣った時の記念の写メを見せてくれた。綺麗な色をしている。

「ちなみに、渓流釣りは山の中を歩くので、熊が出ることもあります。鈴やピストル(運動会のアレみたいな)を持参した方がいいです。本当は熊避けスプレーがいいんですが、ちょっと高いんですよね…。」

「あと、川釣りをするにはディズニーの年間パスポートみたいな『魚券』が必要なので、山梨県漁業協同組合連合会から事前に券を購入してないと釣っちゃダメです。年券だけでなく、日釣券もあって、それも前売りの方がちょっと安いです。券の種類によって釣りをしても良い範囲(地域)や値段が異なっているので、放流量や解禁日も見れるので一度、漁協組合さんのサイトを見てみてください。ルールやマナーなんかもちゃんと載ってるんですよ〜。」

釣りの話をしたかと思えば早々に次の獲物を狙いに行く大坂さん。その動きは、実に身軽だ。

 重ねてになりますが、川で釣りをする為には「魚券」が必要で、これを買わずに釣りをしていると罰則を受ける場合もあるので、必ず事前に購入が必要です。釣りを楽しむ人のために、漁協組合の方々が毎年稚魚を放流してくれるのですが、海とは違って資源が限られている分、誰かが獲りすぎればすぐに魚はいなくなってしまいます。そこで、釣っていい地域や魚の種類を区分けした魚券というものを販売しているのです。魚は10月〜11月頃が産卵の時期なので、9月末で禁漁になります。そして冬が終わる頃にまた放流が行われ、3月1日に解禁されると…大坂さんは、早朝から颯爽と川釣りに行くのです。

旅行客からも「え!ここで釣ったんですか!」と話しかけられる。
釣りを楽しむ父を背に、浅いところでサンダルを濡らして楽しむ2歳の娘。
そんな娘にも本日の成果を確認していただく。
と思いきや、また遠くの方まで釣りに行く父。
滝のすぐ下まで入って、岩の近くを狙ってシュッシュと何度もルアーを投げ入れる。
そんな父の背中をみながら、大きな岩に登って一休みする子どもたち。
(そろそろご飯の時間かな〜)(奥の岩の上では、服が天日干しされている)

 気づけば、あっという間に昼12時が過ぎ、子どもたちは一旦ランチタイムへ。その間に、大坂さん(奥さん)が魚の腹を切って内臓を取り出すという下処理を行います。(血は見えませんが、苦手な方はサーッと飛ばして下さいね。)

釣った魚は美味しくいただくのが大坂家の基本ルール。
小さいサイズが釣れた時は、針の刺さり具合をみてリリースできるものは自然へ返す。

 大坂さんが釣った魚は、子どもたちが観察したのち、夕飯のおかずになります。メニューは主に、イワナの塩焼き・丸揚げ(素揚げ)・開いて唐揚げにして、特製タルタルソースをつけて…。どうやら奥さんは頭ごと食べられる素揚げが好きなようなのですが、大坂さん(夫)は「僕は唐揚げが一番好きなんです。タルタルにつけるのが美味いんですよ〜。」と幸せそうな顔で教えてくれました。川魚は骨がやわらかいので、きっとどれを食べてもホロっとした食感で美味しいはずです。

「虫はダメだけど、これは別に平気」と慣れた手つきで腹を開いていく奥さん。
その横で「虫は平気だけど、それはダメなんだよね」と休憩する大坂さん(夫)
下処理後の魚をみて、ツンツンしたくなってしまう少年たち。
今回はAM10時からの2時間でイワナが5匹釣れた。

 こうした川の中では、釣りや水の中を走ってみるという遊びだけでなく「きれいな石を見つける」というプライスレスな遊びも満喫できます。川の流れがある場所に入ったりするのが心配な方は、ぜひ石探しにトライしてみてください。色も形も感触も、きっと近所の道に転がっている石ころとは別物のはずです。

「見て。いい石みつけた」
きれいな黄緑色をした石も見つかるかも。

 この夏は、普段は行かないような人の少ない場所へ行ったり、大自然と触れ合うことで「気持ちが開放的になる」という経験をした方が多かったかもしれません。会いたい人とも会えないような時期を過ごした後の「自然の中で遊ぶ、爽快な気持ちよさ」は人生における極上のスパイスだなと改めて感じた方も多いのではないでしょうか? 山梨には、大人も子どもも楽しめる素敵な天然スポットがたくさんあるので、ぜひ来年の夏も自然の中へ繰り出して、こんな風にみんなで学びながら楽しめる川あそびにもトライしてみて下さいね。(くれぐれも安全第一で楽しみましょう!ヨシッ)

山に囲まれた綺麗な川の流れる戸川渓谷。穴場、サイコー!

会いたい人には会えない夏だったけど、

川のヌシに会えるかもしれない夏だった。

富士川町「戸川渓谷」

<スポット情報>
山梨県南巨摩郡富士川町平林
※目印は「赤石温泉」(ナビの設定▶︎富士川町平林3243)です。
駐 車 場 あり無料(未舗装の空き地)

大坂 悠記
専務
大坂 悠記

不動産の仕事は、嫁や家族と同じくらい大切で、大好きです。幼少時代から全力でフルスイングしてきたスポーツで鍛え上げられた「気持ちのアツさ」と困難を乗り越える「強いハート」を胸に、日々精進しています。この仕事は、アツいハートが大事だと思っておりますし、これまでの経験も生かすことができると思っています。お客様にとって人生最大の購入でもある「不動産取得」を、お客様に寄り添いながら全力でサポートします。

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